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地域看護に重要な疼痛アセスメント③

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疼痛のアセスメント③“種類、程度・強さ”


種類

痛みの発生メカニズムは右図に示したように、

1)侵害受容性疼痛、
2)神経因性疼痛、
3)交感神経が関与する痛み、
4)筋の攣縮(スパスム)

による痛みの4つに大別できるというのが、最近の見解である。

これら4つの発痛メカニズムのどれが主体をなしているかは、痛みのアセスメントでおおよその鑑別
が可能である。


程度・強さ

痛みは患者の主観的なものであるため、客観的評価には限界があるものの、ペインスケールの使用はその一助を成す。ペインスケールを使用する際には、以下のことに注意する。

・スケールを使用する必要性について患者・家族によく説明し、理解を得たうえで使用する
・患者が最も表現しやすいスケールを選択する
・スケールは患者自身に答えてもらう
・スケールでの目標を患者と共有する
・スケールは医療チームで共通して使用する
・経時的に評価し、痛みのパターンを把握できるようにする(体動時・食後・夜間など)
・アセスメント結果を治療に反映させる


視覚的アナログスケール visual alanogue scale : VAS

長さ10cmの線を引いた紙(など)を被検者に見せる。

左端は、無痛"no pain"、右端はこれまで感じた最悪の痛み"the worst pain I ever felt"と説明し、現在感じる痛みの程度を被検者に鉛筆等で示してもらう。


フェイススケール face rating scale: FRS

VASをイラスト化したもの。感じている痛みの強さを、痛みを表している顔の絵で選ぶ。
       フェース0: 痛みが全くなく、とても幸せである。
       フェース1: わずかな痛みがある。
       フェース2: 軽度の痛みがあり、少し痛い。
       フェース3: 中等度痛みがあり、辛い。
       フェース4: かなり痛みがあり、とても辛い。
       フェース5: 耐えられないほど痛みがある。


数値的評価スケール numerical rating scale : NRS

痛みの強さを0から10までの11段階として、現在感じているペインスコアを口頭で伝える。
NRSとは、「0:痛みがない」から「10:最悪の痛み」を両端として、直線を0から
10までの11段階に区切り、患者自身の痛みのレベルの数字に印をつけてもらう方法をいう。

0  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
痛みがない        中等度痛み          最悪の痛み
                                         
*実際に患者に痛みの強さを尋ねる時は、痛みの部位について、今まで痛かった中で最高に又最悪な痛みを10(又、これから経験する痛みで想像できる最悪な痛みを10)とした時、現在の痛みはいくつかを聞く。
そして、体温版などに記入する際は、数字をそのまま記入するか、○/10と記入する。
 

口頭式評価スケール verbal rating scale : VRS, verval description scale : VDS

あらかじめ決めてある痛みの強さのスコアで口頭で伝える。
4段階: 0:痛みがない 1:少し痛い 2:かなり痛い 3:耐えられないほど痛い など


痛みの評価はスケールのみで行えばいいものではない。食事や睡眠は保たれているか、ADLへの支障はないか、対人関係はどうか、やりたいことをできる状況かなど行動に絡めて評価していく疼痛行動評価表の使用も有用でありQOLの改善にもつながる(疼痛治療ガイドライン2000 / Mendozaら1996)。


次回は疼痛のアセスメント④“部位、性質”です。


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